グリーフケアとは

遺族にとって必要な心のケア

「グリーフケア」とは「グリーフ(死別によって引き起こされる様々な感情:苦しみ・悲しみなど)」と対峙するために必要なケアのことを指します。
欧米では、グリーフケアの概念が広く知られ、誰もが病院やサポート組織からグリーフケアを受けることができるそうです。

日本では、しきたりや世間体が優先され、遺族に対しての心のケアはあまり重視されていません。
大切な方との死別に打ちのめされている方に「グリーフケア」という概念を知っていただくだけでも、「この苦しみと対峙するには特別なケアが必要なのだ」ということが分かり、慰めになるのではないかと考えています。

「グリーフ」とは

グリーフ=Griefとは、死別による悲嘆(ひたん)と翻訳されることが多い言葉です。
大切な存在をなくしたことによって生じる、深い心の苦しみを含む反応で、感情的な反応だけではなく、社会的機能や日常生活機能などの低下や停滞を示すこともあります。

日本では死別の悲しみに耐えることが賞賛され、「早く立ち直らないと故人が悲しむよ」など、「しっかりすること」が求められがちですが、グリーフケアの観点からは以下のように言われています。

・ 死別の悲しみは自然なことです。感じること全てが正常です。
・ 死別の悲しみの形は人により全く違います。寂しさ、怒り、自責感、無力感、不眠、頭痛など、全てが悲しみの表現です。
・心の中にある気持ちは、何らかの形で表現されることを望んでいます。本当の気持ちを言葉にすることが大切です。
・ 死別の悲しみは死別と向き合うことで和らいでいきますが、時間がかかります。焦らずに向き合う必要があります。
・死別の痛みに一人で立ち向かう必要はありません。周囲の人や専門家などにお願いして助けてもらうことが大切です。

「グリーフケア」とは

遺族が行う喪の作業をグリーフ・ワークといいます。
「死別の苦しみ・悲しみを乗り越え、大切な人がいなくなった世界でもう一度人生を作り上げていく作業」が必要です。

遺族が、この「グリーフ・ワーク」に取り組めるよう、周囲の人が遺族に支援・サポートすることを「グリーフ・ケア」といいます。

欧米では一般的なグリーフケアも、日本では、阪神大震災の後に注目が集まるようになったばかりです。
当協会は、より多くの方々に「グリーフケア」という概念をお伝えし
・まずケアの存在を知ってもらうこと
・グリーフケアを真逆の言動を取る人を減らし遺族の苦しみを軽減すること
を目標としています。