シンパシーカードについて

シンパシーカードという習慣

モノが溢れていると言われる現代で、遺族に贈るギフトが白いお花かお線香しかないなんて。現代の習慣にあった喪のギフトはないものでしょうか。

代表理事・加藤が、そんな想いを抱えながら試行錯誤していた時期に、アメリカはアトランタの見本市に出かける機会を得ました。そこで出会ったのが「シンパシーカード」という習慣。欧米では「訃報を知ると、遺族にシンパシーカードを送る」習慣があると聞きました。親しい友人に限らず、職場の知り合い程度でも送りあうもので、アメリカのカード市場の6%はシンパシーカードが占めているというのです。

そのカードは、見本市のカードブースではもちろん、コンビニエンスストアや空港の書店でも見つけることができました。惹きつけられたのは、その種類の多彩さ。

もちろん落ち着いた色合いのものが多いのですが、カラフルで美しいカードが主流です。宗教的な言葉だけでなく、哲学的な言葉から、思いやりにあふれた優しい言葉。配偶者を亡くした人、父を亡くした人、母を亡くした人、兄弟を亡くした人、子供を亡くした人、そしてペットを亡くした人、と多彩な死別対応したカード。

「喪といえば黒か白」と決めつけ、故人の個性を一切無視する日本の文化に息苦しさを感じていた加藤は、「日本にもこんなカードを贈りあう習慣があったらよいのに」と考えるようになりました。そんなことを友人知人に話していると、海外の様々な国でのシンパシーカード事情が集まってくるようになりました。

海外のシンパシーカード事情

日本でも提供がじまったシンパシーカード

日本ではまだあまりなじみのない習慣ですが、都内の文具専門店などではシンパシーカードを見かけるようになりました。
そして、「ネットからはがきを1枚から気軽に送れるサービス」を提供するサイト「ポスコミ(運営:株式会社エッグ)」様が、2017年9月より、シンパシーカードの提供サービスをスタートされました。
優しいタッチの水彩画など、日本人の気持ちに沿ったデザインが多数用意されています。

私たち一般社団法人日本グリーフケアギフト協会は、このポスコミ様内に設けられた「 シンパシーカード特設ページ」に寄稿を行わせていただきました。
代表理事・加藤が、シンパシーカードという文化を解説し、遺族として望ましい内容・気を付けて欲しい言葉をご紹介しています。

日本でも、「シンパシーカードを送る」という習慣が広まる日も近いと感じています。
「友人・知人が大切な人を失った」と聞いた時、従来の「弔問に訪れる」「香典を送る」「電報を送る」「お線香を送る」という手段に加えて、シンパシーカードのことを思い出していただければと思います。

ポスコミ様 シンパシーカード特設ページ

海外のシンパシーカードで見かけた文例集

今後、一般社団法人日本グリーフケアギフト協会では、シンパシーカードの習慣や文言をより具体的に提案することも、活動に一つとして計画しています。
海外でよく使われるシンパシーカードのフレーズは以下のようなものがあります。
これらを参考に、より日本の遺族の心情や日本の文化習慣にあった文言を考えて行ければと思います。

アメリカ

Wishing you peace in this time of loss.
この喪失の中で、あなたの平和を祈ります。

Your loss is profound and we share your grief and sadness. With Sympathy.
あなたの喪失はとても大きく、私たちはあなたの悲嘆と悲しみを共有しています。お悔やみと共に。

フランス

Affectueuses pensées dans cette douloureuse épreuve.
この辛い試練に心からの思いを寄せて。

Que ces quelques mots vous aident a traverser ces moments difficiles et a apaiser votre chagrin.
これらの言葉があなたにとって困難な時期を乗り越え、悲しみを癒やすことに役立ちますように。

イギリス

thinking of you
あなたのことを想っています。

with deepest sympathy
深いお悔やみと共に。